■ゴアガジャ
●清める
 サイクリングの最終目的地ゴアガジャに着いた。かなり
 坂道を下り、登り始めた地点をとうに越し帰り道がまた
 登りになりそうで怖い。境内に入って行くと、 叔父さん
 がどこからともなく現れ、「まずあの聖なる泉で身体を
 清めなさい。」と教えてくれる。一瞬「なにっここで沐浴
 か?」っと思ったが気を取り直し、「手と顔を洗うのです
 か?」と聞き返した。「そうです。」と言ってくれたのでひ
 と安心して言われた様に手と顔を洗い清めた。 ここは
 王様が身体を清められた聖なる泉だそうで少し前まで
 は土の中に埋もれていたそうです。腰の青い布は私が
 半ズボンだったので神様には失礼との事で入り口で係
  員が巻いてくれた。 この時点でこの叔父さんには頭が
 上がらなくなっていた。 てっきりお寺の人だと思ってい
 た。
めざせロングステイ南の島
●奇怪な入り口
 この異様な洞窟の入り口はどこかで見た様な
 気がする・・・、そうだインディージョーンズの
 大きな丸い石が転がる映画の出だし部分に
 あった。インディージョーンズがこんな入り口を
 入って行った。もしかするとあの映画はこれを
 真似たのかも
 知れない。
 これは大きな
 石をくりぬい
 て作った洞窟
 でお坊様がこ
 こで瞑想され
 たらしい。
 あの叔父さん
 が貴方も座っ
 て瞑想して見
 て下さいと言
 うのでやって
 みたが、頭が
 ジーンとして
 気持ち良い。
 もうしばらく
 こうしていたかった。
●奇妙な写真と質問
  入り口で叔父さんに撮って貰った写真を良く見ると、
  家内の身体だけ白く光っている。露出オーバーだと
  言われそうだが、一緒の私や後ろの狛犬の様な像
  は光っていない。

  もうひとつ家内が朝、私に変な質問をした。「昨夜父
  さんがドアの鍵を開けて出て行ったのは何時頃?」っ
  と。眠れないのでテラスに出て座っていたと思ってた
  らしい。出て行った事は間違いないが、時間が分ら
  ないらしい。でも私は朝までずーっと家内のそばで
  寝ていた。昨日伺ったウブド在住の日本人の方のお
  店で私がその方に「ウブドは不思議な事が良く起こ
  るそうですが本当ですか?」と質問した時、 その日
  本人の方はこう答えてくれた。「ウブドには不思議な
  事が日常的起こるのでそれはもうなぜとは考えずに
  そんな物と考えている。」やはりこれらの現象も神様
  のイタズラなのだろうか?
  それなら非常に楽しい・・・・。
●叔父さんの正体
  やがて叔父さんは記念写真を撮ってあげるとか言い
  始めた。そのあたりから 「お寺の人ではないな。」と
  思い始めた。 「もう一つお寺がこの先に有る。」と案
  内してくれようとしたが 「疲れたので次には行かない
  。」と言うと小さな声で 「私にも少し下さい。」 と言う。
  聞こえない振りをしていると今度はもう少し大きな声
  で「お金を下さい。」とはっきり言った。ガイド料として
  5000Rp(約65円)出すと「もう少したくさん下さい。」
  と言うので、1万Rp(約130円)渡すと「ありがとう。」
  と言って何処かに消えた。私からすると勝手に説明し
  て、詐欺の様だと思ったが。その人は「これで家族が今日生活出来ます。」と言っていたのを思い出した。
  叔父さんにもプライドがあってこんな詐欺まがいの事はしたくないのだろう。でも工場もなく働く場所がなく
  仕方なしにやっているのだろう。だから最初は小さな声で「私にも少し下さい。」としか言わず、 お金を
  下さいと言えなかったのだろうと思った。私も彼の立場なら家族を養う為そうするだろうと思った。
  こんな事をしなくて良い私の環境に感謝しなければならない。この旅の真の目的はこれだったのかも・・・  
  ”130円で家族が一日生活出来る。”のも日本人には理解出来ない。日本だとパン一つしか買えない。
  又、その叔父さんは130円貰うと家に帰って行き他の人にこの仕事(押しかけガイド)を譲って行った。
  こう考えるとなんと素晴らしい人達ではないか。またまた感激しました。この話しをサヌールへに移動中、
  バリ人のガイドの方に話すと、「130円で生活出来る人も居るでしょう。あなたのお陰でその家族は生活
  出来たのは良い事です。 悪い事だけではないです。」とその叔父さんの行為を否定はして居なかった。
  これもバリの全ての事や人に悪い面と良い面が有る、その両方を認めるのがバリ人の考え方だそうです。
  これまた素晴らしい真理です。日本人はともすると、白か黒しか存在しない様に考えるがバリ人の方が
  柔軟で人に優しい。素晴らしい! 素晴らしい!
  お寺の境内の木陰に座って休憩していると若い男の子が集まって来て「日本語を教えて欲しい。」と言う。
  ガイドする為の日本語を知りたいらしい。お金がないので”NOVA”の様な日本語学校には行けないのだろ
  う。たくましい行動力だ。今の若い日本人の子に出来るかな?見ず知らずの外人に教えてと・・・
  話して見ると皆良い子だ、日本のすねた若い子達とは全然違う。この子達も生活の為、また先程の叔父さん
  の様な事を一生続けるのかと思うと、産まれる場所によって人はこんなにも違った生活をしなければならない
  のか、たまには海外旅行も出来る、今の自分の生活がどんなに恵まれているか改めて知らされた。
  130円のガイド料は本当に私にも貴重な経験をさせてくれた。

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